「職人が作りました」について思うこと
財布などのレザーアイテムで「熟練の職人がつくりました!」というのをウリにしているアイテムは多いです。
職人が作ったということで、品質の良さをアピールしています。
では職人が作ったと謳っているアイテムを実際に選択するのかというと、
僕は選択しませんでした。
その理由についてお話していきます!
① 職人アピールはデザインへの言い訳になりうる
職人をウリにしているアイテムの一番の強みは「作りの良さ」です。
財布の場合は縫製やコバ(革の端)処理、染色などですね。
確かに職人系ブランドは、これらの品質が高いです。
しかしデザインが魅力的というアイテムは少ないです。
デパートで取り扱っているような日本のレザーブランドを思い浮かべてもらいたいのですが、シンプルなデザインが多いです。
正直野暮ったいと思えるようなアイテムも多少あります。
すごーく悪い言い方をすると「デザイン性の低さ」の言い訳として「作りの良さ」でカバーしているとも思えるアイテムもあります。
職人系ブランドが好きな人は、デザイン重視で作りが悪いブランドを嫌う傾向があります。
僕もこの意見に大賛成です。
作りの悪いブランドに貢献したいとは思いませんからね。
しかし、品質を広義で解釈すると、デザイン性も含まれると思います。
狭義の品質
狭義の品質、つまり職人系ブランドが好きな人が捉えている品質とは、作りの良さのことであって、デザインとは別のモノです。
重視すべきは左側の品質であって、デザインのほうが強いブランドは敬遠します。
広義の品質
僕が考える品質です。
作りの良さだけではなく、デザインも含めて、モノの品質としています。
デザインを学んできた優秀なデザイナーのデザインは価値が高いものであり、決して軽視するものではないと思います。
作りの良さとデザインの総合力が、そのモノの価値になると僕は思っています。
② 僕が職人系ブランドを選ばなかった理由
僕は以前キプリスという作りの良さで高い評価を得ているブランドの財布を使用していました。
コードバンの素材の良さやコバ磨きの美しさなど、作りは素晴らしかったです。
キプリスというブランドは今でも好きで、多くの人に強くオススメできるようなブランドです。
しかし、今回財布を購入する際に選択しませんでした。
キプリスのアイテムは、この図でいう左の「作り」のポイントは高かったのですが、
右の「デザイン」のポイントがあまり高くなかったためです。
総合力で見たときは、今回購入したロエベのアイテムが僕にとって一番でした。
作りの良さ、デザイン共にハイレベルのロエベはやっぱり最高だな~と改めて感じる出来事でした笑
③ まとめ
今回のお話は職人系ブランドを全て批判したいわけではありません。
僕はデパートに行ったら、このようなブランドのコバとか縫製を眺めて楽しむくらい好きだったりします笑
作りの良さとデザインのそれぞれの重要度は人によって違うと思います。
自分のバランスにあったアイテムを見つけられれば、それが最高だと思います♪
ただ職人という言葉を利用して、安いだけで作りが悪いアイテムは買わないでくださいね!笑